改憲を阻止したい気持ちはあるものの、何をしたら良いか分からない。
このような個人が直接意見を交換することで、個々人が何ができるのか、何をすれば良いのかを探求する場にしたいと考えています。
●日時 2016年10月29日(土)14時~(終了時刻はその場次第)※途中入退場可
●会場 シェアスペース河内長野(大阪府河内長野市栄町20-2。南海高野線・近鉄長野線「河内長野」駅より徒歩10分)
●参加費は無料
事前に参加ないしは参加予定の旨を伝えていただきたければありがたいです。
質問もあればどうぞ。
・連絡先(ばたお)
メールアドレス : ba1234tao@gmail.com
Twitter ID : @BATAO_Hetare
・連絡先(だめお)
メールは、本ブログトップページ左上の
「メッセージはこちらから」でお願いします。
Twitter ID : @hnhk1
意見交換会について
だいたい、こんな感じで進められたらと考えています。
① 参加者のうち希望する者が、自らの意見・取り組み等を10分以内で発表(レジメや資料を持参していただいてもOK)
② ①に基づき質疑応答。
③ ①②終了後に、全体を通しての意見交換。
※意見表明が苦手な方は、聞くだけの参加でもかまいません。
◆『アジェンダ』53号(2016年夏号) 特集 「民主主義」を考える
巻頭グラビア 「ooiみらいツアー2016春」に参加して
コラム パナマ文書
<特集>
・インタビュー 中野晃一さん (上智大学教授)
少数派支配を覆す共通軸は「個人の尊厳を擁護する政治」
リベラルと左派の共通軸「個人の尊厳を擁護する政治」による結集が重要。国民国家から、市民のつながり等のネットワークを構築し重層的なガバナンスへの移行を見通す。
・講演録 澤野 義一さん(大阪経済法科大学教授)
安倍政権の安保と改憲戦略を問う―「緊急事態条項」導入論を中心に
憲法への緊急事態条項導入の狙いは、現行の緊急事態法制で制限できない言論・結社・表現の自由等を制限すること。
・伊藤 真(伊藤塾塾長)
選挙制度と民主主義―議員定数不均衡問題を中心に
アメリカの徹底した人口比例選挙に驚き。また、一人一票=地方切捨て論を明確に論破
・高嶋 伸欣(琉球大学名誉教授)
不正義社会・日本=歪んだ民主主義を教育で正す
民主主義を機能させる要素として、三権+ジャーナリズム・教育・地方自治、これらに作用を及ぼす主権者をあげる。
主権意識を醸成する義務教育(とりわけ社会科)を巡る攻防を総括
また、主権者意識を育てる「請願権」の理解と講師の蓄積を説く。
・松島 泰勝(龍谷大学教授)
現代的な植民地主義の下で生きる琉球人
・書評 「主権者教育」を考えるための本
『高校生の参加と共同による主権者教育』 『高校生を主権者に育てる』
・書評 『格差と民主主義』 ロバート・ライシュ著 /『デモクラシーの論じ方』杉田敦著
・「民主主義」を考える~特集解題にかえて
<特集外>
・倪 志敏(龍谷大学客員研究員)
釣魚島(尖閣諸島)はいかにして日本領に編入されたのか―明治期の公文書が示すその領有過程―
・映画評 「ニッポン無責任時代」
・「障害者差別解消法」の施行について
・レポート 稼働中の高浜原発3・4号機の運転禁止仮処分決定!すべての原発を廃炉に!
・書評 『マーシャル諸島 終わりなき核被害を生きる』 (竹峰誠一郎著)
<連載>
・康玲子
時代の曲がり角で 第41回 「越境人」を目ざしながら
・舘明子
食をゆたかに ピンチはチャンス!(29) 豆食のすすめ
・大橋さゆり
弁護士Oの何かと忙しい日々 第35回 安倍首相の言う「同一労働同一賃金」をどう捉えるか
・石橋 正
変わるラテンアメリカ(35) キューバ共産党第七回大会の開催
・歌壇 西村恭子 選
短歌のページ。短歌投稿募集中※選考の上掲載
・コミックアジェンダ 施川ユウキ 『バーナード嬢曰く。』
amazonからも購入できます。クリック→アジェンダ 第53号(2016年夏号)―未来への課題 特集:「民主主義」を考える
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グラビア 辺野古に新基地はつくらせない!~陸と海で続く現地での非暴力・実力抗議行動~
本誌編集部員による沖縄現地の報告
コラム 経済の好循環? メッキの剥がれたアベノミクス
特集 原発のない未来をつくる!
・福島第一原発―厳しい廃炉への道のり(伴 英幸 原子力資料情報室 共同代表)
事故後5年経過しても遅々として進まないどころか、さらに遅れが生じている廃炉作業の現状と、その検証
・日本を「原発を輸出して儲ける国」にしてはならない!(宇野田陽子 ノーニュークス・アジアフォーラム)
福島原発事故後に加速する原発輸出政策。トルコでの反対運動(三菱重工とアレバ社の合弁会社が原発建設予定)の紹介や、「核保有国」インドへの売り込みを批判
・私たちは黙ることができない―「『避難の権利』を求める全国避難者の会」設立(宇野朗子 「避難の権利」を求める全国避難者の会)
「避難の権利」をめぐる5年間の歩みを総括する。
※ 避難の権利:「長期低線量被ばくを強いられることになった汚染地域において、避難の選択を実質的に可能にする補償と支援、および、そうした地域に可能な限り被ばく影響を受けずに居住するための補償と支援を受ける権利
<インタビュー 原発事故から5年を迎えた福島>
昨年閣議決定された新復興指針では、避難指示区域全体の約7割(約5万4800人)を占める「居住制限区域」と「避難指示解除準備区域」の避難指示を2017年3月末までに解除するとしている。
また、東電が支払っている精神的損害賠償も2018年3月末で一律終了するとしている。
このような状況下で暮らす福島の方々を編集部が取材
・放射線管理区域以上に汚染されている我々のところはどんなことがあっても住んではいけない区域なんです(小澤洋一さん 「南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟」原告)
・原発事故の復興・除染ビジネスで、ゼネコンは福島を格好の儲けの場所にしています(木幡ますみ さん 大熊町議会議員)
・「農業の価値」を伝えられる消費者との新たな関係をめざして(菅野正寿さん 農家・遊雲の里ファーム)
インタビュー 福島の小児甲状腺がん多発の原因が原発事故であることは明らかです(宗川吉汪さん 日本科学者会議京都支部代表幹事)
福島県が行った甲状腺検査(2011年3月11日時点で19歳未満の福島県の子ども全員が対象)の結果を分析し、『福島原発事故と小児甲状腺がん』(本の泉社刊)の著者へのインタビュー
高浜原発3・4号機の再稼働に強く抗議する!(藤井悦子 本誌編集員)
もんじゅを廃炉に!(谷野隆 本誌編集員)
パワーシフト・キャンペーン 再生可能エネルギーの電力会社を選ぼう!(吉田明子 FoE Japan 気候変動・エネルギー担当)
4月から始まった電力小売前面自由化。再生可能エネルギーを重視する電力会社を選ぶポイントを解説
寄稿 釣魚島(尖閣諸島)問題の争点化から「棚上げ合意」形成までの経緯に関する考察(倪 志敏 龍谷大学客員研究員)
釣魚島(尖閣諸島)の領有権問題が、72年の沖縄施政権返還を機に表面化
米国は「沖縄返還に伴い尖閣列島の施政権は日本に返還するが、主権の帰属については中立の立場を取る」。
こうした米国の方針もあり、中日国交正常化交渉時に「棚上げ合意」が成立することになる。
中・台・米・日の領有権をめぐる経緯を分析し、「棚上げ合意」原点に回帰することを提唱
レポート 安倍靖国参拝違憲訴訟・関西 1審判決報告集会
<連載> 時代の曲がり角で 第40回 私たちのお正月(5)(康 玲 子 高校非常勤講師)
<連載> 弁護士O(オー)の何かと忙しい日々(34)映画「ヤクザと憲法」を観て思ったこと (大橋 さゆり 弁護士)
歌壇 西村恭子 選
短歌のページ。短歌投稿募集中※選考の上掲載
<連載> 食をゆたかに ピンチはチャンス(28)NON-GMO食材で家飲み アヒージョ(舘 明子 元自然派なずな屋スタッフ)
<連載> 変わるラテンアメリカ ―「より良き世界」のかたちを求めて(34)―ベネズエラ 経済危機の現状と今後の行方 (石橋 正 本誌編集員)
<連載> コミックアジェンダ(21) 野村宗弘『とろける鉄工所』(DAJU)
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6月5日に行われた、米軍Xバンドレーダー基地の撤去を求めた集会・デモに参加してきた。
いつか、御堂筋を10万人ぐらいのフランスデモで埋め尽くしたいですね!
おまけ
今日も交通費を節約するために、今宮戎駅から扇町公園までの往復12kmぐらいを歩きました(うち2kmはデモコース)。
今日(4/10)は同居人のばたおさんと、戦争アカン!9条大好き!アベやめろ!no war集会&デモ@河内長野(正式タイトル長い!)に参加しました。
今回の企画は、私たちが所属するアジェンダ・プロジェクト大阪も呼びかけ団体
なので、集会では、ばたおさんもアピールを行いました。
動画で撮影しようとしたのですが、タブレットの使い方が今ひとつ分かっておらず失敗
うーん残念
まあ失敗はさておき、アピールが終ったらデモに出発
デモ終了後は有志で戦争法廃止を求める署名集め
今回の参加者は100名強
雨も降らず気温も暑からず寒からず。
気持ちよく行動に参加できました。
一年でも最も良いこの季節
レジャーもよいですが、たまにはデモや集会に参加してみてはどうでしょうか。
憲法9条の命運を左右するかもしれないこの時期
政治参加の費用対効果としては、最もバリューがあると思いますよ!
ちなみに、当日の模様は、USTREAMで見られます。→クリック
1時間半ほどかけて、大阪のメインストリートである御堂筋を、さよなら原発を訴えて気持ちよく歩きました。
とりわけ、心斎橋あたりからは観光客も含めて人が多かったので、アピール度は高かったかと思います。
帰りの電車では、会場で販売されていた
『残された選択は廃炉しかない!!』
編著:『はんげんぱつ新聞』編集部
発行:反原発運動全国連絡会
発行日:2015/10/26
を読みました。
※ここから購入できます→クリック
第一部 座談会「廃炉の時代をひらくー危機を希望に変えて」
第二部 廃炉はすすむ
本格的な廃炉時代が始まった
原則は40年廃炉
天井知らずの再稼働コストが廃炉を促す
活断層が廃炉を決める
裁判所が廃炉に断
世論が廃炉を促す
「原発ゼロ」の経験が廃炉を後押し
「電力自由化」とリプレースの無理
廃炉こそが電気料金を下げる
「廃炉促進会計制度」のまやかし
第三部 廃炉のゆくえ
廃止措置とは?
どうする?廃炉廃棄物
事故炉の廃止措置
廃炉費用の総額は?
第四部 座談会「脱原発が地域再生への道」
メモ ※⇒以下は私の感想等
10頁
中嶌 哲演さんの提言
原発電力の「消費地元」たる関西大都市圏なども、原発の永久停止を条件に、合理的な電気料金値上げも含めて、脱原発への具体的で速やかな方策にとりかかろう。
⇒私も賛成
金の亡者たる電力会社なればこそ、電力料金引き上げと引き換えなら廃炉にやぶさかではないだろう。
正義の実現という観点からは、電力会社にもっと身銭を切らせたいが、それがために廃炉が遅れくらいなら金をくれてやっても良いと思う。
19~20頁
運転期間40年を厳守すれば…2030年までに25基が廃炉になる計算です。残る原発は18基。
…経済産業省が決定した長期受給見通しに示された30年度の電源構成での原子力発電比率20~22%には、とうてい届きません。
むりな数字を強引に決め。それを錦の御旗に40年超運転の原則逸脱を押しつけようとしても破綻することは明らかです。
⇒資金に乏しい「途上国」ならいざ知らず、発電プラントを40年超も使い続けるのは原発ならでは。
例えば、よりメンテナンスが易しいと思われる航空機でも、40年超も修理して飛び続けているとしたらぞっとする。
29頁
原発ゼロの14年・15年夏の最大電力(ピーク需要)は、…1億5000万キロワット強と、福島原発事故前年の実績より2500万キロワットほどの減少…
事故前年の最大電力時に原発が供給してたのは3323万キロワットでしたから、その72~75パーセントを需要の減少でカバーしたことになります。
⇒デモでよくコールされている「原発なくても電力足りてる」ということ。
57~62頁
「原発ゼロ後」に新たな希望を
「原発がなくても、こうすれば美浜町は自立できる」
森と暮らすどんぐり倶楽部に具体的なプロジェクトを掲載
廃炉を雇用につなげる
以下、福井県安全環境部 廃炉・新電源対策室の『廃炉・新電源対策に関する内外の現状と課題について― 第1次報告書 ―』(2014年8月)抜粋
ドイツでは、旧東ドイツの発電所の廃炉に際し、廃炉会社による雇用対策、建屋や跡地を活用した地域振興策を講じている事例があるほか、解体廃棄物を利用したビジネス展開を図っている事例がある。
グライフスバルト発電所1~5号機の廃炉に際し、連邦政府は失業対策の一環として、発電事業者のEWN社に出資して廃炉会社に転換させ、職員の3分の1を廃炉会社で雇用し、さらに3分の1についてEWN社が他企業への転職の斡旋や、職業訓練の実施などの支援を行った。
また、建屋や跡地などの資産を有効活用し、部分的に解放されたタービン建屋への風車や大型船舶部品の工場誘致を行った。さらに、空き地や跡地を産業団地として活用しており、バイオ燃料製造など30社以上の中小企業が立地し、約1,000人の地元雇用を創出している。
解体廃棄物の再利用については、ジンペルカンプ社(旧西ドイツ ノルトライン=ヴェストファーレン州)が廃止措置により生じる2万5千トンの廃棄物を受け入れ、貯蔵容器等の原料として再利用するビジネスを展開している。
⇒原発再稼動に賛成の福井県だが、老朽化した原発も多いことから、廃炉対策の専門部署を設け上記の報告書を作成
廃炉には少なくとも三十年以上の年月がかかると見込まれ、原発停止後の雇用の受け皿にもなり得る。
今日はフクシマ事故から5年目の3月11日
関電本店前で朝8時から夜の8時まで抗議行動が行われると聞き、パートの帰りにちょっと参加してきました。
本日(3/6)開催された第17回なくせ原発河内長野デモに参加しました。
パートが休みの時は出来るだけ参加するようにしていてるのですが、最近ちょっとご無沙汰していました。
今回は、運よく日曜日なので同居人のばたおさんと参加(*゚▽゚)ノ
心配された雨も降らず気温も暖か、というか暑いくらいでした。
会場には既に数十名の方がいて順番にアピールされていました。
高齢者の方が中心ですが、中には小さいお子さんもいて、参加者にひまわりの造花を配ったりしてお手伝いしていました。
また、地元共産党の市議の方もお見かけしまた。
また会場では『原発損害賠償訴訟と避難者の今』というDVDも販売されていたので購入させていただきました。
小さいお子さんも元気に走り回る和やかなデモでしたが、なぜか異質な分子も。
たぶん公安警察
この郊外の河内長野にもわざわざ来ていたようです(2名)。
この人達、休日勤務手当てもらっているのかしら?
原発もそうですが、公安警察も税金の無駄遣いだと私は思います\(*`∧´)/ ムッキー!!
関連記事
アジェンダ第49号(2015年夏号) 特集 被ばくの70年 核と人類は共存できない
アジェンダ第48号(2015年春号) 特集 原発再稼働を許さない
夫婦別姓訴訟、再婚禁止期間訴訟―国会は速やかに民法改正を!(坂本洋子 NPO法人 mネット・民法改正情報ネットワーク理事長)
昨年末の最高裁判決では、再婚禁止期間については6ヶ月禁止期間を設けることが違憲、夫婦同姓の強制については違憲判決は出ず。
夫婦別姓問題の経緯:
1996年の「選択的夫婦別姓」を答申、1985年には選択的夫婦別姓を認める「女性差別撤廃条約」に批准。
国連の女性差別撤廃委員会も2003年と2009年、法改正をするよう日本に勧告
とくに若い世代で「選択的夫婦別姓」が支持されているが、安倍首相等の「選択的夫婦別姓」反対勢力によって、立法化されない現状も批判する。
雇用における男女格差と法政策の課題(中野麻美 弁護士)
均等法体制とは、性別分業と差別を構造化した日本型(差別的)雇用システムを法制度化した経済分配体制
この体制化において、男女間の賃金格差がさらに拡大
※フルタイム正規職:男性が8割超に対し、女性は5割未満
パート非正規職:男性1割未満に対し、女性4割弱
※参考:雇用形態別の人員構成と賃金、報告「働きすぎ社会の論理と心理」
男性も長時間労働だが、家事時間も含めると、女性の自由度は男性のそれより低い(シングルマザーの場合は、さらに深刻)
労働基準法では性差別賃金を禁止しているが、
司法は、日本型雇用慣行(長期にわたる育成と活用のシステム)になじまない女性を男性と区別することを企業の裁量権として容認 ※非正規雇用の待遇格差も同様の論理で容認
行政の指導監督もおざなり
昨年成立した派遣法の「改正」では、女性労働の常用代替が促進される危険性は高い。
参考:派遣労働者の声を聴け!~当事者の声を無視した派遣法改悪の採決は許されません~、派遣で働く皆様へ、ようやく普通の法律になった労働者派遣法 、「派遣切り」の悪夢再び?――改正労働者派遣法が派遣エンジニアに与える影響とは
「労働者が性別にかかわりなく社会のあらゆる分野においてその権限と責任を平等に分かち合うことが出来るような新しい労働と経済の分配システムの確立が求められる」として、3つの具体策を提言
インタビュー 三〇代の九年を派遣法違反、派遣切り―職場復帰を求めて裁判闘争を闘う(廣瀬明美さん 元派遣労働者・国会参考人)
提訴の経緯から、昨年の派遣法改悪(昨年10月1日から施行された「みなし雇用規定」の前日に、改悪派遣法が施行されたことから、その意図は明らか。)について言及
派遣労働者の実態、派遣の問題を、当事者が分かりやすく説明する。
参考:日赤/スタッフサービス争議・廣瀬明美さんを職場に戻す会
インタビュー オール京都でできた!京都性暴力被害者ワンストップ相談支援センター 京都SARA(サラ)(周藤由美子さん ウィメンズカウンセリング京都)
昨夏、京都府が設置した京都SARAの運営を委託されているウィメンズカウンセリング京都の周藤氏が、その意義・特長について語る。
他、性暴力の原因や法制度の問題点、今後の重点的取り組み等
「若い女性や子どもを性的対象として消費・利用」する文化が社会的に容認されすぎている現状も指摘
参考:京都性暴力被害者ワンストップ相談支援センター 京都SARA(サラ)、ウィメンズカウンセリング京都
インタビュー 全米同性婚合法化―異性とであれ同性とであれ「結婚する権利」は基本的人権です(南和行さん 弁護士)
昨年出された米連邦最高裁の同姓婚合法判断に対する評価から、日本における現状(渋谷区や世田谷区の事例)にも触れ、今後は、同姓婚から婚姻制度自体の本質的問題に進むであろうと予測
同性愛者もトランスジェンダーも、女性も男性もジェンダーに苦しんでいる現状があり、これを変えていく実践の意義についても語る。
参考:なんもり法律事務所
特集解題
書評 『同性婚―私たち弁護士夫夫です』
書評 『アリスのままで』
<連載> 時代の曲がり角で 第39回「『在日』は生きてるだけでカウンター」 (康玲子 高校非常勤講師)
反ヘイトスピーチ裁判を闘う李信恵さんの講演から、著者自身の反差別の思いを語る。
<連載> 食をゆたかに ピンチはチャンス!(27)ベジブロス豆乳スープ (舘 明子 元自然派なずな屋スタッフ)
<連載> 変わるラテンアメリカ ―「より良き世界」のかたちを求めて(33)―キューバ社会におけるLGBTIの権利保障 (石橋 正 本誌編集部員)
かつては同性愛者にたいする厳しい迫害があったというキューバ
しかし、カストロ前国家評議会議長が誤りであると認め、ラウル国家評議会議長の娘であるマリエラ氏がLGBTIコミュニティの人権擁護等に取り組むなど、状況は改善されつつある。
<連載> コミックアジェンダ コージィ城倉『ロクダイ』
歌壇 西村恭子 選
短歌のページ。短歌投稿募集中※選考の上掲載
寄稿 先人の知恵を蘇らせよう―「中日平和友好条約」交渉と釣魚島(尖閣諸島)「棚上げ合意」再確認のプロセス―(倪 志敏 龍谷大学客員研究員)
釣魚島(尖閣諸島)をめぐる日中韓の「棚上げ合意」と、石油資源共同開発の動き。
しかし、1972年以降の政治的均衡が、日本による国有化により、破られた。
「棚上げ合意」こそが、この問題を解決する唯一の道と説く。
※前号の著者の寄稿とあわせて読むことをお奨めします。
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インタビュー グローバル社会的経済は資本主義のオルタナティブです(丸山茂樹さん ソウル宣言の会)
資本主義的グローバリゼーションがもたらす危機的状況に対するオルタナティブとして、「グローバル社会的経済のネットワーク」を訴えた2013年の「ソウル宣言」
この取り組みの意義を語る。
「社会的経済は信頼と協同を基礎にして効率性と平衡性そして持続可能性を同時に達成しようとする。
協同組合、人々が住む地域の企業(マウル=村や町の企業)、社会的企業(営利本位の企業を除外)、信用組合とマイクロ金融、そして非営利諸団体などが社会的経済を構成している。」(ソウル宣言の会より)
脱資本主義あるいはポスト資本主義の社会構想(広井良典 千葉大学)
資本主義=市場経済+拡大・成長
社会主義=計画経済+拡大・成長
という「拡大・成長」を競う対立構造から、対立そのものを乗り越えた社会構想について紹介
脱成長と田園回帰(大江正章 コモンズ代表)
脱成長・地域を重視する地方自治体、若者世代の田園回帰・非農家出身の新規就農者の急増・新規就農者の有機農業志向等から、都市型社会ではなく、地域に希望を見出す。
今号では、書評欄で大江氏の著作『地域に希望あり―まち・人・仕事を創る』も紹介
脱資本主義への展望―金融の悪魔的暴走を押さえ、労働の尊厳を取り戻す(本山美彦 京都大学名誉教授)
米国の「スタートアップ企業法」と、それによって巨額の資金調達をなしとげた企業の具体例を紹介
スタートアップ企業は、短期間でリターンを要求されるために、労働者を公正に扱うなど二の次となる。
世界の格差問題をいかに解決できるか?―ピケティのグローバル累進資本課税と金融取引税の有効性を検討する― (上村雄彦 横浜市立大学)
世界・一国内・南北間等の格差問題について「ピケティの議論を手がかりにしながら、その解決策として提示されているグローバル・タックスを検討し、その有効性と実現可能性を考察」
レポート 立山小水力発電所見学会に参加して
日本で唯一市民出資によって設置された小水力発電所「小早月発電所」の見学会に本誌編集部委員が参加
コラム ポスト資本主義と「火の鳥」
特集改題
「資本の論理」:「資本の増殖が最優先」かつ経済の成長・拡大が必須
「資本主義の限界」:①環境・資源、②市場の飽和→生存に必要な公共システムまで市場化
「経済成長」:市場を通じて「貨幣に換算された価値」の増大に過ぎない
⇒様々なレベルでのオルタナティブの提言・実践・共有化を通じて「脱」・「ポスト」資本主義を展望
書評 『朝鮮学校物語 あなたのとなりの「もうひとつの学校」』
朝鮮学校に「親北」の烙印を押している現実もある韓国
その韓国で朝鮮学校の歴史と実情を知ってもらうために出版された『朝鮮学校のはなし-差別とたたかい夢見る子どもたち』の日本語版を紹介
書評 『沖縄の自己決定権 その歴史的根拠と近未来の展望』
かつて米国は、日米和親条約を結ぶ一方で、同時期に琉球王国と琉米修好条約を締結。
以降の160年に渡る歴史を踏まえつつ、「『自治』実現の構想」までが語られる。
寄稿 信は万事の元となす―中日国交正常化交渉に関する再考察(倪 志敏 龍谷大学客員研究員)
経済的には結びつきを強めながらも、安全保障、歴史問題等をめぐっては対立を深める両国
このような情勢ゆえに、立ち返るべき原点である日中国交正常化交渉。この経緯を最新の研究に基づいて考察する。
<連載> 時代の曲がり角で 第38回 夏の終わりに考えたこと(康 玲 子 高校非常勤講師)
旧植民地出身者の筆者にとって、「日本」とはどのようなものなのか、様々な思いを現在の社会情勢と照らし合わせながら語る。
<連載> 食をゆたかに ピンチはチャンス!(26)麻婆茄子(マーボナス)(舘 明子 元自然派なずな屋スタッフ)
<連載> 変わるラテンアメリカ ―「より良き世界」のかたちを求めて(32)―アルゼンチン ラテンアメリカとヨーロッパの社会運動の対話 (石橋 正 本誌編集部員)
アルゼンチンで開催された「解放と平等のための国際フォーラム」における、イニゴ・エレホン氏(ポデモスのリーダーの一人)と、アルバロ・ガルシア・リネラ氏(ボリビア副大統領)の発言を取り上げる。
<連載> 弁護士O(オー)の何かと忙しい日々第33回 デモのお供に「救援ノート」。 (大橋 さゆり 弁護士)
デモ参加者を敵視する公安警察に対する、弁護士による「デモ見守り活動」
違法逮捕・拘留を防ぐためのマニュアル「救援ノート」を紹介
<連載> 「安全な社会」って何だろう~最近の刑事立法を考える第19回 不十分な取調べの可視化と引き換えに盗聴拡大、司法取引新設 (大杉 光子 弁護士)
警察・検察の権限拡大を狙う刑事訴訟法「改正」の問題点を弁護士が解説
歌壇 西村恭子 選
短歌のページ。短歌投稿募集中※選考の上掲載
<連載> コミックアジェンダ おざわゆき『凍りの掌 シベリア抑留記』
雑誌の注文・定期購読・会員募集については
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コラム 南沙諸島問題から考える安保法制
日米は、「中国の軍事的台頭」に対して
中国は、「日米同盟強化」に対して
それぞれ軍事力の強化で事態を打開しようとしている。
その一つの焦点は南沙諸島問題
軍事力ではなく平和的解決は今からでも遅くはない。
グラビア 被ばく61年、ふるさとを離れて30年(島田興生 フォトジャーナリスト)
ビキニ水爆実験で人が住めなくなったロンゲラップ島
元島民たちは、帰島するか否かで対立が続く。
ビキニは元日本領
朝鮮半島、台湾同様、日本の植民地支配から解放されても苦難が待ち受けていた地域の一つだ。
特集 被ばくの70年 核と人類は共存できない
核兵器ゼロへの道を開くのは市民社会の声-第9回NPT再検討会議、最終合意出せず-(湯浅一郎 ピースデポ副代表)
2005年以来10年ぶりに合意できなかった今回の再検討会議
ニューヨーク国連本部で傍聴しつつ現地NGOの行動にも参加した著者によるレポート
核不拡散のためにNPTは不可欠だが、核の平和利用(特に原発)を否定するためにNPT体制の克服を説く。
日米原子力協定-何が決められていて、何が問題なのか(松久保肇 原子力資料情報室・国際担当)
2018年に改訂を迎える日米原子力協定
1955年に制定された背景、現行協定の概要(ウラン濃縮と使用済み燃料の再処理等)に触れる。
技術と47トンのプルトニウムを持つ潜在的核保有国である日本が、次回改訂時に解決すべき課題を提起
インタビュー 核のない未来を! 世界核被害者フォーラムへ(森瀧春子さん 世界核被害者フォーラム実行委員会・事務局長)
今年11月に開催される世界核被害者フォーラムと、フォーラムに至る歩み(インドのウラン鉱山問題や劣化ウラン兵器禁止への取り組み等)、父・森瀧一郎氏についても語る。興味深いのは、森瀧一郎氏が、「平和利用」を一時肯定(1956年のこと)したことを自己批判したエピソード。3.11の後で、総括することなく原発を否定した共産党と鮮やかな対比
インタビュー 韓国・朝鮮人被爆者をはじめとする在外被爆者への差別の撤廃を!(高實康稔さん 岡まさはる記念長崎平和資料館理事長)
岡まさはる記念長崎平和資料館は、日本では希少な、日本の侵略・植民地支配に関する加害展示を行う資料館。JR長崎駅から徒歩5分の同館を訪れるのは、原爆資料館来館者の1%ほどの五千人ほどだという。より多くの人が訪れ同館への支援も広がって欲しい。
インタビュー 「被爆70年」いまの想いをきく(米澤 鐡志さん(被爆者)/荒木 晋太郎さん(画家・被爆3世))
米澤さんは、11歳のときに爆心地から至近距離で、市電に乗っているところで原爆に遭遇。その後生死の境を彷徨い、同乗していた母親は一月も持たずに亡くなるも、奇跡的に生き残る。近著や講演活動にも触れつつ、自身もずっと取り組んでいる反核・平和運動についても総括。
荒木さんは、長崎生まれの被爆3世。祖母は原爆で死にかけ、母は多発性骨髄腫を発症し、40代で亡くなられたとのこと。このことが、3.11の時の「直ちに健康に被害はありません」という政府の言葉に恐ろしさを覚えることに。再稼働に反対する活動にも取り組む。
模擬原爆投下から70年(水野友美 アジェンダ会員)
「空爆史」の観点から、米軍による模擬原爆49発の投下に言及
「平和主義」を放棄する安倍政権の安保―軍事政策(谷野隆 アジェンダ編集員)
「国際平和支援法案」「平和安全法整備法案」の内容について、①自衛隊の武力行使の範囲拡大に関わるもの、②自衛隊による外国軍隊への協力・支援の拡大によるものの二つの分野に整理
さらに、米国の軍事力・政治力に依存しきった「平和」の意味を問う。
レポート 沖縄 5・15平和行進、5・17沖縄県民大会に参加して
レポート 歴史を踏まえた日本の医の倫理の課題
書評 『戦後史再考』
<連載> 時代の曲がり角で 第37回 「七〇年」に思う(康 玲 子 高校非常勤講師)
今の安全保障論議で語られる「平和」は、先進国にとって都合の良い世界が穏やかに維持されるという意味ではないか、この「平和」を守るための武力行使は紛争をこじらせる結果になるのでは、と問う。
さらに、本当の平和、今夏の総理談話についても思いを巡らせる。
<連載> 弁護士O(オー)の何かと忙しい日々 第32回 「憲法カフェ」が気になる。(大橋 さゆり 弁護士)
歌壇 西村恭子 選
短歌のページ。短歌投稿募集中※選考の上掲載
<連載> 食をゆたかに ピンチはチャンス!(25)炸醤麺(ジャージャー麺)(舘 明子 元自然派なずな屋スタッフ)
<連載> 変わるラテンアメリカ ―「より良き世界」のかたちを求めて(31)―キューバ 農業生産と農産物市場の今(石橋 正 本誌編集員)
<連載> コミックアジェンダ 第18回 竜田一人『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』
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コラム 心と体と地球にやさしい「銀河のほとり」
福島県須賀川市の自然食レストラン 「銀河のほとり」を訪ねて
グラビア 原発事故から4年の福島で
福島各地を取材した本誌編集部による写真付レポート
特集 原発再稼働を許さない
原発復権への政策的企み(飯田哲也 環境エネルギー政策研究所 所長)
首相の安倍を支える元経産官僚の秘書二人。再稼動に向けた三本の矢。「原子力ムラ」を「原子力帝国」にせんとする野望を解剖
新規制基準は「世界で一番厳しい」のか(伴 英幸 原子力資料情報室 共同代表)
元米原子力規制委員会委員長・グレゴリーヤツコ氏、福島原発事故調査検証委員会委員長・畑村洋太郎氏の両者とも過酷事故は必ず起きると言明。しかし、日本の新規性基準は、IAEAでいう深層防護第五層(原子力防災対策)を取り入れず。それどころか、旧基準の立地指針を削除
再稼働で核のごみを増やし続けてどうするのか(末田一秀 核のごみキャンペーン関西)
満杯間近の使用済み核燃料。再処理するとした六ヶ所再処理工場の操業は既に20年近くの遅れ。50トン弱のプルトニウムも抱える。地層処分を無理やり進めようとする国に対し、暫定保管を中心に再検討すべき。
川内原発―九電を主敵にすえた再稼働阻止の闘いの段階(岩下雅裕 再稼働阻止全国ネット「川内の家」)
川内現地での再稼動阻止闘争のレポート 参考HP 「川内の家」通信 再稼働阻止全国ネット
高浜原発の再稼働を許さない(藤井悦子 本誌編集員)
新規性基準に「合格」した高浜原発3・4号機。再稼動されれば、新規性基準で審査すらされていないプルサーマルも実施。実効性のある避難計画もなく、30Km県内の京都は「地元」から除外されたままである。
<インタビュー 福島の今>
「環境創造センター」を原発PR館にさせない!(佐々木慶子さん フクシマ・アクション・プロジェクト)
IAEAと日本原子力研究開発機構を誘致して福島県に建設中の同センター。交流棟の展示を、「安全神話」復活の内容にならないように、行政に働きかけ続ける。
福島県・小児甲状腺検査結果の情報開示を求める取組み (土山雄司さん 生活クラブふくしま生協 専務理事)
小児甲状腺の検査結果を過小評価又は秘匿しがちな福島県・県立医大に対し、情報開示請求で対抗し、子どもたちの健康を守る取り組みを紹介
福島の学校現場からの声―福島県教職員組合の取組み
子どもたちや、原発事故によって非難を余儀なくされた学校の状況、放射線教育をいかに行うか等についての現場から語る。教職員自身にもPTSD発症のリスクを抱える人も多く、放射能について語りにくい雰囲気が構築される中で奮闘
福島県内自主避難者にも補償を 脱被ばくのために避難の権利を (放射能から子どもの命を守る会・会津/会津放射能情報センター)
補償対照にすらならない自主避難者の苦境、「安全な環境で教育を受ける子どもの権利を確認する裁判」・「原発事故後の国と県の安全対策の違法性を問う裁判」について
福島県の放射能ゴミ焼却炉問題(馬上忠護さん 放射能ゴミ焼却を考える都路・川内の会)
事故前キロ当たり100ベクレル以下の規制を8000ベクレルに引き上げ、どんぶり勘定でゴミ量を積算。3年程度で廃棄する焼却炉に数百音円をかけて建設するという。住民への説明もろくにない中で進められる建設計画を批判
被ばくを強いる大熊町の復興計画に何も言わないで後悔してはいけない(木幡ますみさん 大熊町の明日を考える女性の会)
除染しても放射線管理区域並みの高汚染地帯への帰還を煽る行政。見え隠れする利権がらみの復興計画にもの申す。
書評 『大間・新原発を止めろ―核燃サイクルのための専用炉』
「フルMOX燃料」(プルトニウムとウランの混合酸化物を100%使用)原発である大間の建設をいかに止めるか。大間の地元が押し切られていく一方で、近隣の函館市民と函館市が差し止め裁判を闘う。
レポート イ・ジンソプさん(韓国・古里原発甲状腺がん訴訟 勝訴原告)講演会@大阪
加害者側が無害であることを証明できない限り責任は免れないという画期的判決を勝ち取った訴訟。その原告による講演会を報告
沖縄戦の体験を聴き、辺野古を訪れて感じたこと、考えたことPNOフィールドワーク・ツアーin沖縄
書評 『#鶴橋安寧 アンチ・ヘイト・クロニクル』
連載
時代の曲がり角で 第36回 立ち止まって考えることから (康 玲 子 高校非常勤講師)
食をゆたかに ピンチはチャンス(24)雑穀入り玄米ご飯/お味噌汁 (舘 明子)
変わるラテンアメリカ ―「より良き世界」のかたちを求めて(30)―ボリビア 三期目を迎えるモラレス政権 (石橋 正 本誌編集部員)
弁護士O(オー)の何かと忙しい日々 第31回 絶対反対!「残業代ゼロ」法ができてはいけない理由(大橋 さゆり 弁護士)
コミックアジェンダ 清野とおる『ウヒョッ! 東京都北区赤羽』
歌壇 西村恭子 選
短歌のページ。短歌投稿募集中※選考の上掲載
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関連記事
吉井英勝 講演会 知られざる福島原発の今 -原発依存からどう抜け出すか-
高野雅夫さん講演会『人は100Wで生きられる ~1000年持続可能な社会へ~』
日本が戦前戦後通じて韓国・朝鮮・中国に対して行ってきた侵略(軍事的経済的)や敵対、そしてきわめて不十分な戦後補償等に鑑みれば、これらの国に暮らす人たちが反感を持っても当然。
日本国中焼け野原にされ民間人を大量虐殺されても、アメリカの戦争犯罪を不問に付し、沖縄を提供し続けることに何ら抵抗を感じないメンタリティーを持っている人達には理解不能だと思うが…
ネトウヨは日本にも韓国・中国にもいるが、加害国のネトウヨと被害国のネトウヨでは置かれている立場が違う。非対称であることに留意。被害国のそれは、従属的立場からの脱却を目指すナショナリズムの側面も持つ。
今回の野口氏の発言についてヘイトスピーチ反対の立場の人から非難があるという。
批判の切り口としては、野口氏のツイートの内容は真実だが、現状の政治的文脈では取り上げないほうが良いというもの、又は内容自体が虚偽であるとする二種類があるようだ。ただ、後者に関しては、被害者の完全無誤謬性を強調したいがために、真実から目をそらしている可能性があるだろう。
貧乏なネトウヨに対する一部左翼の嘲笑について
ネトウヨを打ち負かすために、世間一般の貧乏人に対する差別感情に乗っかった言論である可能性が高い。
一方で金持ちのネトウヨに対しては、別の基準(格差の元凶等)で批判することも考えられる。
個人の思想・行動ではなく、人種・出身・貧富等の個人の属性でもって批判するやり方は、まさしくネトウヨと同手法
第三者に対する説得的言論について
差別問題に関しては、差別主義者と反差別主義者間の論争の勝敗よりも、既存の差別感に依拠した主張の方が、第三者には説得的なのか?
共産党と社民党は、政策は良質なのに、なぜ支持が伸びないのか?
ズバリ、両党のマジ度が低いのを大衆に見透かされているから
戦後直後の共産党が支持を集めたのは、戦前の非合法活動の"実績"によってマジ度高と思われたからではないか?
では、現在はどのようにマジ度を証明できるのか?
例えば、格差是正を喧伝するのなら、議員歳費のうち自分の取り分は200万円で、超過分は全てカンパするとか。
お金に関連して言えば、共産党が政党助成金を受け取っていないのは、マジ度を感じる。
小渕優子氏を当選させるような封建農民には評価されないだろうが…
曽野綾子氏は、女性差別や対米従属等同意できない点も多いが、考え抜かれた思想であることは疑いない。それに比して、左翼やリベラルの一部は、何も考えていない連中もいる。
思想的葛藤もなく左翼やリベラルになった人よりも、思想に立脚し首尾一貫した言動の保守の方が信用できるし、特定課題では組めるのでは。
左翼の復権にはマジ度の強化が不可欠。例えば、自らの誤りを批判に真摯な態度で望む等
共産党に関して言えば、戦後補償や在日朝鮮人問題、原発問題に敵対したり無視してきた誤りを認めないといけない。
※いつもカオスですが、今回もばたおさんとの禅問答が続きます。何でしたら最後の15分ぐらい聞くだけでも十分かと。
私なりのメモ
能力主義者は、万人が努力すれば必ず能力(スキル)を身につけられると信じている。
また、能力がある者こそが評価されるべきであり、その能力を発揮して得られたものは全て総取りすべきとする。
ゆえに、能力がない者は、己の怠惰のせいだとする。
能力主義者は、能力以外の評価基準(身分制・人種・性別・民族等によるもの)を否定する一方で、相続財産や遺伝的要因その他については考慮しないか無知である。
この努力・能力を至上のものとする考えは、相続・生産手段の私的所有が認めらている資本主義社会においては、許容しがたい格差を生む。
さらに、相続・能力を発揮しやすい環境・優秀な遺伝子を子に供与することによって、富裕層を固定化する機能も発揮している。
かつての身分制は、不平等だということで、能力主義的な考え方を持つ勢力によって打倒された。
しかし、能力主義は実質的な身分制を形成しつつある(格差の固定化として一般的にも認識されている)。
付け加えると、日本においては、この格差をいくぶん緩和する装置であるノブレス・オブリージュの精神も希薄である。
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【ばたおとだめお】第10回・前編 努力をめぐって――能力主義と結果の平等 [ばたおとだめお]
※収録時点ではばたおさんは無職でしたが、この記事のup時点ではパートしています。
ばたおさんのツイート
「僕がもっとも嫌いな人は、一流大学に入って一流企業に入れたのは自分の努力の成果だと言うやつら。初めから有利な立場にある人は、自分が有利な立場にあると気づきづらいのだ。例えば僕は大学進学を前提に育てられていなかったし、世の中には自分の部屋どころか勉強机すら持っていない人がたくさんいる」
の反応をめぐって議論
とりとめのない話を再度聞きなおし、わたし(だめお)なりにまとめると、
潜在的能力は①遺伝子によって決まっている。
その能力を具現化するのに、②本人の意向とは関係のない運的要素(家庭(親の学歴や経済力)環境など)、そして③本人の努力が必要
具現化した個人の能力は①②③から成り立つのに、①②が個々人によって異なるという不平等は捨象され、あたかも③だけで獲得したかのように喧伝されている。
機会の平等は①②の不平等を糊塗する機能を果たしている。
私が求めるのは結果の平等であり、それは「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」社会を実現することである。
グラビア 「集団的無責任体制」の川内原発再稼働にNO! (西中誠一郎 フリージャーナリスト)
川内には親戚が何人かいるんですが30年近く没交渉。現地に行く機会があれば、親戚にも再稼動反対をプッシュしなければと思うのですが、なかなか行けず。
特集 アベノミクス―「成長戦略」のまやかし
日本経済の再生はならない、暮らしは一段とひどいことになる(山家悠紀夫 暮らしと経済研究室)
元第一勧業銀行研究所専務理事・神戸大学大学院教授という経歴をもつ山家氏。なんでも反対論的な人よりも数倍説得力がありますね。
アベノミクスが目指す女性の徹底利用(竹信三恵子 ジャーナリスト・和光大教授)
『家事労働ハラスメント』(岩波新書)の著者が、アベノミクスの「女性が輝く社会」を批判し、標準的労働者像の転換を説く。
「国家戦略特区」は何をもたらすか―生活と民主主義の基盤を壊すドリル―(奈須りえ 市民政策アナリスト・前大田区議会議員)
外からTPP、内から「特区」で「規制緩和」が進行する。人民の生活を守る「規制」を民主主義外の手続きでごり押しする安部ドリル
医療の費用抑制と産業化を進める安倍政権の医療制度改革(浜松章 京都府保険医協会)
医療・介護の給付抑制と「稼ぐ」ための医療改革。これを加速する国家戦略特区、TPP、TiSA(新サービス貿易協定)。
私(だめお)的には抑制止むなしの立場ですが、金持ちが優先して救われる流れは気に食わない。キューバを見習って改革してはどうか。
労働法制の改悪を考える(アジェンダ・プロジェクト京都 学習講演会)(大橋さゆり 弁護士)
労働者派遣法の改悪、有期雇用規制の抜け穴作り、「残業代ゼロ法制」他について語る。
私(だめお)的には、資本と富の分捕り合戦は大いにやるべきと思う。しかし、富の源泉が汚れていないかを考えなければ、富める国の中のコップの嵐に過ぎない。南北問題の視点なき労働運動がそれ。
アベノミクスのまやかし?とハローワークの存在意義(高城慶生 草津職業安定所)
現役ハローワーク職員が、体制に異議を申し立てるのはなかなか勇気がいるのではないか。
公務員はトップの言いなりであるべき、逆らえば分限処分で脅しをかける、そんな風潮が強まる中での貴重な発言。
全国民が豊かになる道を選び景気高揚を(富山泰一 不公平な税制をただす会代表幹事)
「応能負担」から「応益負担」へと進む税制改革を批判し、「世界で一番企業が活動しやすい国」から「世界一住みよい国」を提言
レポート TPPと国家戦略特区によって、どうなる大阪圏!?
書評 『里山資本主義』『資本主義の終焉と歴史の危機』
コラム 『21世紀の資本論』
書評 『秘密保護法 何が問題か―検証と批判』
書評 『被ばく者差別をこえて生きる 韓国原爆被害者2世 金亨律とともに』
映画紹介 「あいときぼうのまち」
<連載> 時代の曲がり角で 第34回 気持ちを新たに(康 玲 子 高校非常勤講師)
歌壇 西村恭子(朝日新聞「滋賀歌壇」前選者)
短歌のページ。短歌投稿募集中※選考の上掲載
<連載> 食をゆたかに ピンチはチャンス!(22)サムゲタン風スープ(舘 明子 元自然派なずな屋スタッフ)
<連載> 変わるラテンアメリカ ―「より良き世界」のかたちを求めて(28)―キューバ 「経済改革」と協同組合 (石橋 正 本誌編集部員)
<連載> コミックアジェンダ 海野つなみ『逃げるは恥だが役に立つ』
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『「アベノミクス」と私たちのくらし』
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