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『アジェンダ』53号(2016年夏号) 特集 「民主主義」を考える [アジェンダ]
3・11の福島原発事故以降、特に昨年の安保関連法制強行採決に反対して、全国で非常に多くの人々が自らの意思を示すために、集会やデモに立ち上がった。
その一方で、参院選の結果、改憲勢力が両院の各2/3超を占めるに至る。
「民主主義の危機」が取りざたされる今、改めて「民主主義」について考えたい。
以下コンテンツ(橙色箇所は私の感想等)
◆『アジェンダ』53号(2016年夏号) 特集 「民主主義」を考える
巻頭グラビア 「ooiみらいツアー2016春」に参加して
コラム パナマ文書
<特集>
・インタビュー 中野晃一さん (上智大学教授)
少数派支配を覆す共通軸は「個人の尊厳を擁護する政治」
リベラルと左派の共通軸「個人の尊厳を擁護する政治」による結集が重要。国民国家から、市民のつながり等のネットワークを構築し重層的なガバナンスへの移行を見通す。
・講演録 澤野 義一さん(大阪経済法科大学教授)
安倍政権の安保と改憲戦略を問う―「緊急事態条項」導入論を中心に
憲法への緊急事態条項導入の狙いは、現行の緊急事態法制で制限できない言論・結社・表現の自由等を制限すること。
・伊藤 真(伊藤塾塾長)
選挙制度と民主主義―議員定数不均衡問題を中心に
アメリカの徹底した人口比例選挙に驚き。また、一人一票=地方切捨て論を明確に論破
・高嶋 伸欣(琉球大学名誉教授)
不正義社会・日本=歪んだ民主主義を教育で正す
民主主義を機能させる要素として、三権+ジャーナリズム・教育・地方自治、これらに作用を及ぼす主権者をあげる。
主権意識を醸成する義務教育(とりわけ社会科)を巡る攻防を総括
また、主権者意識を育てる「請願権」の理解と講師の蓄積を説く。
・松島 泰勝(龍谷大学教授)
現代的な植民地主義の下で生きる琉球人
・書評 「主権者教育」を考えるための本
『高校生の参加と共同による主権者教育』 『高校生を主権者に育てる』
・書評 『格差と民主主義』 ロバート・ライシュ著 /『デモクラシーの論じ方』杉田敦著
・「民主主義」を考える~特集解題にかえて
<特集外>
・倪 志敏(龍谷大学客員研究員)
釣魚島(尖閣諸島)はいかにして日本領に編入されたのか―明治期の公文書が示すその領有過程―
・映画評 「ニッポン無責任時代」
・「障害者差別解消法」の施行について
・レポート 稼働中の高浜原発3・4号機の運転禁止仮処分決定!すべての原発を廃炉に!
・書評 『マーシャル諸島 終わりなき核被害を生きる』 (竹峰誠一郎著)
<連載>
・康玲子
時代の曲がり角で 第41回 「越境人」を目ざしながら
・舘明子
食をゆたかに ピンチはチャンス!(29) 豆食のすすめ
・大橋さゆり
弁護士Oの何かと忙しい日々 第35回 安倍首相の言う「同一労働同一賃金」をどう捉えるか
・石橋 正
変わるラテンアメリカ(35) キューバ共産党第七回大会の開催
・歌壇 西村恭子 選
短歌のページ。短歌投稿募集中※選考の上掲載
・コミックアジェンダ 施川ユウキ 『バーナード嬢曰く。』
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